家族の想いに寄り添う心温まる葬儀情報

2025年9月
  • 葬儀に参列できない時の香典の届け方

    生活

    やむを得ない事情で葬儀やお通夜に参列できない場合でも、弔意を伝える方法はいくつかあります。その最も一般的な方法が、香典を郵送するか、代理人に託すことです。まず、香典を郵送する場合、普通郵便や宅配便で現金を送ることは法律で禁じられています。必ず郵便局の窓口で「現金書留」の封筒を購入し、その手続きを利用しなければなりません。香典袋は通常通り表書きや名前を書き、お金を入れた状態で現金書留の封筒に入れます。この時、ただ香典を送るだけでなく、短い手紙を添えるのがより丁寧なマナーです。これを「お悔やみ状」と言います。便箋は白無地で縦書きのものを選び、時候の挨拶などは省略し、すぐ本題に入ります。「〇〇様の突然の訃報に接し、心よりお悔やみ申し上げます」といったお悔やみの言葉と、「やむを得ない事情によりご葬儀に参列できず、誠に申し訳ございません」といった欠席へのお詫び、そしてご遺族の心身を気遣う言葉などを簡潔に綴ります。この手紙を香典袋と共に入れることで、より深く弔意が伝わります。宛名は喪主様のお名前と住所を正確に記載し、葬儀後、ご遺族が落ち着かれた頃を見計らって送るのが一般的です。もう一つの方法は、代理人に託すことです。同じ会社の上司や同僚、あるいは共通の友人などが参列する場合に依頼します。その際は、香典袋の表書き、自分の名前を通常通り書き、受付で代理で来た旨を伝えてもらうようお願いしましょう。代理の方は、受付で記帳する際に、依頼主の名前の横に「(代)」と書き添え、その下に自身の名前を記すのがマナーです。どちらの方法を選ぶにせよ、大切なのは参列できなくても故人を悼む気持ちを形にして伝えることです。