葬儀プランナーという職業は、社会的に不可欠な「エッセンシャルワーク」でありながら、その実態は非常に高い精神的負荷を伴う「感情労働」の側面が強い仕事です。私たちは毎日、誰かの絶望や激しい悲しみに立ち会います。1番辛いのは、自分と同じくらいの年齢の子供が亡くなったケースや、不慮の事故で突然命を落とされた方の葬儀です。祭壇を飾りながら、遺族の慟哭を耳にするとき、自分の心が削られるような感覚に陥ることもあります。しかし、私たちが動揺してしまっては、遺族はさらに不安になります。プロとして、いかに感情を制御し、冷静に完璧な式を遂行できるかが問われるのです。この精神的なバランスを保つのが、葬儀プランナーの1番の難しさと言えます。一方で、この仕事には深い「光」も存在します。それは、死を通じて生の尊さを再確認できることです。家族の仲が冷え切っていたとしても、葬儀を準備していく過程で、プランナーが間に入って思い出を共有することで、わだかまりが解けていく場面に何度も立ち会ってきました。バラバラだった家族が、1つの式を作り上げることで再び結びつく。その瞬間を特等席で見守ることができるのは、この仕事ならではの特権です。また、死という究極の真実に触れ続けることで、自分自身の生き方も自ずと研ぎ澄まされていきます。家族を大切にすること、今日を一生懸命に生きることの重要性を、毎日誰かに教えてもらっているような感覚です。最近では、葬儀プランナーのメンタルヘルスケアも業界全体の課題となっており、組織的にストレスを解消する取り組みも始まっています。影の部分を知り、それを受け入れた上で、光を求めて現場に立ち続ける。そんな覚悟を持ったプランナーだけが、本当の意味で遺族の心に寄り添うことができるのだと確信しています。華やかなスポットライトが当たる仕事ではありませんが、誰かの人生のピリオドを美しく整えるという誇りは、何物にも代えがたい私の支えです。
葬儀プランナーという仕事の光と影